これまで、さまざまな採用サイトを紹介してきましたが、
「いったいどれくらいの会社が自社の採用サイトを持っているの?」
「マイナビやリクナビなどの採用情報サイトに掲載しているだけの会社がほとんどなのでは?」
と思っている方もいると思います。
今年もマイナビに掲載している企業(2019年5月時点)のうち、広島に本社がある企業を対象に
□採用サイトを持っているかどうか
□持っていない企業はコーポレートサイトでどのような採用情報を発信しているのか
を調べ、マイナビ2019とマイナビ2020の結果を比較してまとめました。
ちなみに、広島県の2019年4月の有効求人倍率は2.14倍。12か月連続で2倍以上となり、全国1位になったようです。
採用サイト保持率は21%。マイナビ掲載企業数は昨年より13.7%増えていた。
マイナビ2020では、エリアを広島にして検索した結果572の企業が掲載されていました(2019年5月時点)。昨年(2018年)に調査した時は503社だったので、69社(約13.7%)増えています。
そして572社中、採用サイトを持っている企業は120社で、全体の約21%。マイナビ2019では27.4%だったので、6.4%減少という結果になりました。
マイナビへ掲載している企業で、採用サイトを持っているところはまだ少数派です。他社より一歩リードできているとも言えそうですね。
興味がある企業があれば、今の時代、学生は必ずインターネットで検索すると言っても過言ではありません。そのときに採用サイトがあるかないかで印象は大きく違ってきます。
採用サイトを持つメリットには「豊富な情報を提供できる」「会社への理解を深めてもらえる」などがあげられ、会社のことをよりアピールできる手段として有効でしょう。
学生が自社の採用サイトを見て、会社に対するミスマッチを減らし理解してから応募することで、質の向上も見込めると思いますよ。
採用サイトをもたない企業は、コーポレートサイトでテキスト形式中心に紹介しているところが半数以上。
では、自社の採用サイトを持っていない企業は、どのように採用情報を発信しているのでしょうか。
さきほど紹介したグラフの中の「採用専用サイトなし」に含まれる企業のコーポレートサイトを確認し、どのように採用情報が掲載されているのかを調べました。
分類は以下の5つに分けています。
1、写真やイラストを複数使って、見やすくおもしろく掲載
2、写真は少なくテキスト形式中心。または募集要項のみを掲載
3、具体的な情報は掲載せず、マイナビやリクナビへのリンク表示のみ
4、ホームページには採用情報の掲載はなし
5、企業ホームページがない
結果、一番多かったのは、「2、写真は少なくテキスト形式中心。または募集要項のみを掲載」で、52.4%でした。
ちなみに昨年は46.0%だったので、6.4%増えています。
半数を超える企業が、テキスト形式中心で掲載しているということですね。
コーポレートサイトでも、写真やイラストをたくさん使って情報を伝えている企業はまだ多くないようです。
写真やイラストを多く使うという点では、全体の38.7%の企業が当てはまる。
採用専用サイトを持つ企業と、そうでない企業をすべてまとめると、次のような結果になりました。
採用サイトを持つ企業と、コーポレートサイトで写真やイラストを複数使って見やすくおもしろく掲載している企業を合わせると、全体の38.7%になります。昨年の45.7%からは7%減る結果となりました。
写真やイラストなどの見せ方次第で、学生の感じる印象も違うので、他社との差異化をはかるために力を注ぎたいところですね。