2019年3月1日、2020卒の採用活動が始まりました。さっそく始まるであろう合同企業説明会では、多くの学生を集めるためにまず装飾や声掛けに力をそそぐことが大切です。今回はそのあとのポイントである“自社ブースに足を運んでくれた学生にどんな情報を伝えると満足してもらえるのか”を考えます。
学生が得する話と不安をなくす体験談を積極的に
会社のホームページや就職情報サイトから得られるような話をするだけでは、学生の心をつかみきるのは難しいです。合同企業説明会での最終目標は「エントリー」「単独会社説明会」へ進んでもらうこと。そのためには、学生が本当に知りたいと思っていることをしっかり伝えることが大切です。
では、学生が知りたいと思っていることとはどんな内容なのでしょうか。ここでは、よく学生が知りたいことと言われている次の3つをご紹介します。
【1】得する話
今の時代、内定が複数出るのは当たり前。そのとき、学生が何を比べて取捨選択するかというと、「どっちが得か」ということです。
やりがいよりも働きやすさなどのメリットを重要視する傾向が強いので、他社よりもどんなメリットがあるのかを具体的に伝えるといいと思います。
例えば、「働く環境のよさ」「福利厚生」「休暇の取りやすさ」などが挙げられます。
【2】不安要素がなくなる話
一般的に働きにくいとされるブラック企業に当てはまる特徴には「残業代が出ない」「休みがとれない」「離職者が多い」「パワハラがある」などが挙げられます。このような特徴は、当然学生も気にしているでしょう。
こういった不安を解消することで、企業への安心感が高まり、前向きにエントリーへ向かいます。
例えば、「人間関係がいい」「新人研修がしっかりしている」「休みにはプライベートも充実させている」など、若手社員の体験談を生の声で伝えるのもいいですね。
【3】ここでしか聞けない特別感のある話
学生が求めているのは、ホームページやパンフレットには載っていないような、ここでしか聞けない話です。ブースに来た人しか聞けないような特別感のある情報は学生もうれしいはず。
例えば、苦労した話や失敗した話、ツライ体験を隠さずオープンにし、その経験があったことで成功・成長した話がいいでしょう。そういった話が聞けると学生も参加してよかった、得したと感じてもらえそうですよ。
いかがですか。
合同企業説明会のメリットのひとつは「一度にたくさんの学生に会えるチャンスがある」ことですが、最終目標はブースに多くの学生を集めることではありません。
そのあとに「エントリー」や「単独の会社説明会への参加」をしてもらうことです!
どんなことをしている会社なのか、どんな仕事内容なのか、どんな人を求めているのかなどをしっかり伝えることは重要ですが、そのあと学生がどうアクションしてくれるかがもっと重要なんです。そのためには、学生のココロをグッとつかめる話をしたいですね!