就職情報サイトを運営するリクルートキャリアの調査によると、2017年10月1日時点で内定辞退率64.6%という結果が出ました。
内定辞退率とは、就職活動で内定を獲得した2018年春卒業予定の大学生の中で、1社でも内定を辞退した割合を示しています。
景気が悪くなり、企業が採用する人数が減ると下がり、逆に景気が良くなり求人が増えると上がると言われている数値です。
調査は2017年10月2日~6日に行われ、リクナビ2018に登録している学生のうち1529人分を集計したもの。
64.6%という数値は、これまで調査をしてきた6年間の中で最も高い値であり、売り手市場であることを顕著に表しているでしょう。
過去の同じ時期の内定辞退率を調べてみると、2016年卒は62.7%、2017年卒は60.8%。
2018年卒は、2016年卒より1.9ポイント、2017年卒より3.8ポイント高い数値となっていました。
内定を獲得した学生の割合を表す就職内定率も、2017年10月1日時点で92.1%という高い数値であり、昨年の同時期(90.6%)と比較すると1.5ポイント上昇。
企業側が例年より内定を多く出しているという分析もあり、売り手市場という状況はまだ続きそうです。
学生にとっては、就職先の選択肢が増えてうれしい状況といえますが、企業の内定者確保の競争が年々厳しくなり、特に中小企業にとって一段と悩ましい問題となっていくことは避けられない現実。
内定辞退者を出さないための取り組みはますます重要になってくるでしょう。